お医者さんレポート
広島の医師を取材して、病気の原因や症状、検診、地域医療のこと、先生の患者に対する思いなどを記事にまとめました。
エリアと診療科目を絞ってレポート一覧を検索することができます。
子どもの健康と正しい発育のために|小田 義仁 先生|小田歯科・矯正歯科(安佐南区・大町)
子どもの健康と正しい発育のために大人が気を付けてあげられること
すぐに転ぶ、骨折しやすい、しゃがめない、片足立ちできない、腕がまっすぐ上がらない、手すりがないと階段をのぼれない、肩こりがひどい、などなど…高齢者に多いとされているロコモティブシンドロームが子どもたちにも増えている事、ご存じですか?
文部科学省もこれらの事態を重くみて、現在は学校健診に運動器検診も取り入れられるようになっています。
多くの公園はボール遊び禁止、小学生になるとゲームをしたり習い事や塾で多忙になったり…、外遊びの場所も時間も大きく減った子どもの生活は昔と大きく変わっています。
運動不足により正しく発育できなかった身体は、その部位が正しく機能しないだけでなく、あちこちに歪みを生じさせる事になってしまいます。
今回は安佐南区「小田歯科・矯正歯科」の小田義仁院長に、パパ・ママをはじめ周りの大人たちにぜひ気を付けてもらいたい子どもの発育についてお聞きしました。
足、呼吸、舌、嚥下など、普段の生活で大人が少し気を付けてあげる事で、子どもの体の正しい成長につながります。
ぜひ参考にして、健康な体づくりにお役立てください。
歯周ポケットの面積ってどれくらい?|衣笠 裕紀 先生|こころ衣笠歯科医院(安佐南区・伴南)
歯周ポケットの面積、どれくらいあるかご存知ですか?
今や多くの人に知られている歯周病。歯と歯茎をしっかりケアする事が大事ですが、ある「癖」も進行を促す要因になる事、ご存じですか?また、原因菌が溜まる事で炎症を起こしていく「歯周ポケット」、実際にどれくらいの面積になると思いますか?
今回は、歯周病認定医である「こころ衣笠歯科医院」の衣笠裕紀院長にお話をうかがってきました。
その他、歯を削らない虫歯治療についても教えていただきましたので、併せて参考になさってください。
歯科医院の消毒・滅菌について|高橋 雄幸 先生|ゆうこう歯科(安佐南区・安東)
気にした事、ありますか?歯科医院の消毒・滅菌について
あなたは歯科医院を選ぶ時、どのような事を重視していますか?
通いやすさ(立地)、スタッフや医師の応対、インフォームドコンセント、清潔感、完全個室、痛くない治療、診療時間、専門性、自由診療の場合は料金など、歯科医院選びのポイントは人により様々だと思います。
しかし、歯科医院のホームページやご近所の評判ではなかなか見えにくいのが消毒・滅菌などの院内感染防止対策です。
今まではそれらの対策をとっている歯科医院の目安として外来環(歯科外来診療環境体制加算:診療時の偶発症など緊急時の対応や感染症対策としての装置・器具の設置などの取り組みを行っている体制)がありましたが、今年からそれが変わってくるようです。
今回は、安佐南区安東「ゆうこう歯科」の高橋雄幸院長に消毒・滅菌に関する話をお聞きしました。
歯科医院ではお口の中というデリケートな部分を診てもらいますが、出血を伴う処置も多く、対策が不十分だと唾液や血液などを介して感染症のルートとなる可能性は否定できません。しかし、だからといってすべての歯科医院が一朝一夕に対策をとれるわけではない事情もあるようです。
インプラントについて|辻野哲弘 先生|トリプルエープラスデンタルクリニック(東区・牛田本町)
怖くない!?今や選択肢の一つとして欠かせないインプラント治療
近年、虫歯や歯周病などで歯を失ってしまった際の選択肢の一つとして義歯、ブリッジと並び、決して珍しいものではなくなったインプラント治療。良くも悪くも様々な情報が溢れており、歯肉を切開して顎骨にドリルで穴を開ける事や金属を埋め込むという方法から恐怖心をおぼえる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、日本口腔インプラント学会の専門医であり、ICOI(国際インプラント学士会)の指導医でもある「トリプルエープラスデンタルクリニック」辻野哲弘院長にお話をうかがいました。
インプラント治療に興味をお持ちの方、治療に迷っていらっしゃる方、ぜひ参考にされてください。
親知らずの抜歯について|河村修司先生|河村歯科クリニック(南区・京橋町)
奥歯をダメにする事も!?痛んだり腫れたりする前に、親知らずの確認を。
10代後半から20代前半にかけて生えてくる「親知らず」。多くの方は痛んだり腫れたりして初めて抜歯を考えるのではないでしょうか?
しかし、外科的処置である親知らずの抜歯はすべての歯科医院で対応しているわけではなく、また、患者さん側も大きな恐怖を感じるものです。
今回は、この数年で1000本ほどの親知らずを抜歯されてきた南区京橋町「河村歯科クリニック」の河村修司院長にお話をうかがいました。
親知らずの生え方は人によってさまざまですが、歯並びや虫歯、炎症、口臭、顎関節症などのリスクを抱えている場合があります。また、親知らずそのもののトラブルは抜く事で解消できても、1つ手前の歯(奥歯)まで虫歯や歯周病を引き起こす事も多いとか。
丈夫な歯を長く保つために、定期検診はもちろんですが、親知らずのチェックも含めた予防に努めてみませんか?
子どもの歯/CTを使った高精度診断 |山脇典士 先生|山脇歯科(安佐南区・長楽寺)
「歯磨きを嫌がる」「永久歯が生えてこない」子どもの歯/CTを使った高精度診断
小さいうちは、生えてきた歯を1本1本確認したり、母子手帳や育児書などで成長やメンテナンス方法について勉強したりと、パパやママが細かく面倒をみることの多い子どもの歯ですが、幼稚園・保育園〜小学校にかけては歯が生え変わったり、虫歯になりやすい奥歯が生えてきたり、虫歯になったりと、お口の中に様々な変化が起きます。
今回は、安佐南区長楽寺「山脇歯科」の山脇典士院長に、子どもの歯の生え変わりや6歳臼歯に関する疑問、保護者が気を付ける点などについてお聞きました。
最新機器を導入することで原因や病状を極力見逃さず、丁寧な説明と治療、予防メンテナンスに力を入れられている山脇院長。CTを使ってどのようなことができるのか、という話も教えていただきました。
口腔ケア・摂食嚥下リハビリテーション|藤本文彦 先生|藤本歯科クリニック(呉市・阿賀北)
多種連携でしっかりサポート。口腔ケア・摂食嚥下リハビリテーションでQOL向上
皆さんは「口腔ケア」と聞いて、どのようなケアを思い浮かべますか?
お口の中を清潔に保つことや義歯などをきちんとメンテナンスすることは、虫歯や歯周病、口臭などの予防になりますが、「口腔ケア」で行われるのはそれだけではありません。
歯肉・頬部のマッサージ、食事の介護、口腔乾燥予防、咀嚼・摂食・嚥下や発音・構音のトレーニングなど多岐にわたり、誤嚥性肺炎の予防、インフルエンザの罹患率低下、食欲増進、味覚の保持、上肢や手指のリハビリなど、実にたくさんの効果があるんです。そのことによってコミュニケーションの円滑化をはかることができたり、爽快感を得ることができたり、食事をおいしく食べられるようになったり、人が生きていく上で大事なQOLを大きく向上させます。
今回は呉市で多職種チームを組んでの訪問診療など、介護現場においても積極的な取り組みを行っておられる「藤本歯科クリニック」藤本文彦院長にお話をうかがいました。
クラウン・ブリッジ・入れ歯/子どもと妊婦さんの治療|池田敦治 先生|池田歯科医院(呉市・阿賀中央)
クラウン・ブリッジや入れ歯を快適に。一人一人の噛み癖まで考慮する治療
毎日お口の中で身体の一部として働いてくれるクラウン・ブリッジや入れ歯。違和感やトラブルなく付き合っていきたいですよね。
今回は、呉の閑静な阿賀地区にある「池田歯科医院」の池田敦治院長に、お口の機能回復やクラウン・ブリッジ・入れ歯について、お話をうかがいました。
「ブラッシングってどうすればいいの?」「妊娠中って歯医者さんの治療を受けられるの?」「子どもが歯医者さんを怖がるんだけど…」そんな疑問やお悩みをお持ちの方へのヒントもいただきましたよ。
気をつけて!「お口、ポカン」と「口呼吸」|土井伸浩 先生|土井ファミリー歯科医院(安佐南区・上安)
気をつけて!「お口、ポカン」と「口呼吸」
10歳頃になると男女共に罹患率が50%を超えるという「歯肉炎」。
そんな歯肉炎の子どもたちによく見られる「口呼吸」や「お口、ポカン」の弊害はそれだけではありません。
今回は、全身との関わり合いや口腔機能を含めた包括的な診療を行っている「土井ファミリー歯科医院」の土井伸浩院長にお話をうかがいました。
土井先生は日本歯周病学会歯周病 専門医・指導医と日本口腔インプラント学会 インプラント専門医のダブルライセンスを持ち、歯牙移植も数多く手がけるスペシャリストである一方、講演や研究などでお忙しい中、農業にも勤しみ、地域の子どもたちへの啓蒙・普及活動などにも取り組んでおられ、バイタリティと探究心に満ちた、明るく楽しい先生です。
装置が目立たない大人の歯列矯正|藤田 正 先生|ティースマイル矯正歯科(中区・紙屋町)
あなたが求めるのは見た目の良さ?それともスピード?
子どもだけでなく、大人になってからでも矯正治療をしようとする人が増えてきました。その背景には、矯正治療は見た目を整えるだけでなく、正しい噛み合わせが実は健康と密接に結びついているという事実が広く認識されるようになったことがあるようです。
子どもの矯正治療と大人の矯正治療はどのように違うのでしょう。矯正治療にかかる期間は? どのような装置があるのでしょう。
今回は広島市中区のティースマイル矯正歯科で院長を務めていらっしゃる、藤田 正先生に、大人の矯正治療についてお話をうかがいました。2014年7月に開業。患者さんは、仕事帰りや学校帰り、お買物のついでに立ち寄る大人の方が多いという、街中にあるクリニックです。大人のための矯正治療について、そのメリット・デメリットを教えていただきましたので、参考にしてください。
口腔外科疾患なら全身麻酔下での手術までする歯科医師|中井弘毅 先生|中井歯科口腔外科医院(中区・紙屋町)
顔面や頸部、顎を開く手術は何科の担当?
むし歯が悪化したら……歯周病が悪化したら……最悪の状況に陥ったと想定して、歯がなくなるイメージはあっても、まさか命に関わるとは思いませんよね。
ところが実際には、1本のむし歯や歯周病が原因で、命に関わるような手術が必要になることもあるのです。その手術を担当するのは外科の先生? いえいえ、口腔外科医が担当します。
口腔外科は、歯が原因または口腔や顎(あご)などに関連したことであれば、顔面や頸部を開く手術もする、歯科医の中でも選りすぐりのスペシャリストなのです。
今回は広島市中区にある中井歯科口腔外科医院の院長、中井弘毅先生に、口腔外科と一般歯科の違い、口腔外科と外科医の違いといった基本的なことをはじめ、口腔外科の先生方が一体どのような医療に関わっていらっしゃるのかについて、たくさんお話をうかがってきました。今まで知らなかった歯科医療の一端を垣間見る事ができますよ。
保険が適用される矯正治療とは|花岡宏一 先生|花岡矯正歯科クリニック(中区・大手町)
厚労省が定めた先天疾患や顎変形症手術前後の矯正なら要チェック!
歯の矯正はお金がかかるから、とはじめからあきらめている方はいらっしゃいませんか。実は健康保険が適用になる矯正があって、厚生労働省によって定める先天疾患にあてはまると診断されたり、顎変形症の外科手術の前後に行う矯正であれば、全額自己負担だと思っていたものが1割負担で矯正可能になります。
ただし、どこの医療機関でもその治療ができるわけではなく、認可された医療機関で診断・治療してもらう必要があります。現在、健康保険が適用になる矯正歯科治療を行なえる医療機関は、広島近辺では16機関のみ。
今回はその中の1つ、広島市中区にある花岡矯正歯科クリニックの花岡宏一先生に、健康保険で治療が可能になる矯正歯科治療について詳しくご説明いただきました。
誰にでもあてはまる話ではありませんが、知らないと損をする人がきっといるはずです。ぜひご一読いただき、参考にしてください。
ブリッジ・義歯・インプラント・自家歯牙移植について|河島紘太郎 先生|ごこちデンタルクリニック(中区・小町)
失った歯を補う方法とは?「ブリッジ」「義歯」「インプラント」「自家歯牙移植」について
毎日きちんと歯磨きをしているつもりだけれど、むし歯や歯周病の予防・治療が間に合わずに、ある日自分の歯を失うことになったら、あなたならどうしますか?
今回は中区小町にあるごこちデンタルクリニックの河島紘太郎院長に、咀嚼機能を取り戻すための方法として現在考えられるブリッジ、義歯、インプラント、自家歯牙移植の4つの方法について、そのメリット・デメリットも含めて詳しくお聞きしてきました。
歯医者さんと聞くと誰もが「痛い」「行きたくない」といったマイナスのイメージを思い浮かべますが、思わず行きたくなるような「居心地の良い」クリニックを目指し、それをクリニック名にしている河島先生。患者さんがどうしたいのかを把握し、歯を残すためにどんな方法があるのかをきちんと説明する、そういったカウンセリングにも時間をしっかりかけてくれる先生です。
むし歯菌・歯周病菌を的確にコントロール/歯周内科治療|有田 竜二 先生|有田歯科医院(中区・小町)
最新のむし歯・歯周病治療「歯周内科治療」「バクテリアセラピー」について
食事のあと歯を磨かない人はほとんどいませんよね。毎日歯磨しているのになぜむし歯になったり、歯周病になるのでしょう。
口の中にはもともとむし歯や歯周病の原因菌も含む、約400〜700種類の細菌が存在しています。むし歯や歯周病を防ぐには、悪玉菌をできるだけ減らし、歯だけでなく体にも有益な善玉菌を増やす、という口の中の細菌コントロールがたいへん有効に作用することをご存知でしょうか。
今回は、中区小町にある有田歯科医院の有田竜二先生に、細菌をコントロールして健康な口の状態を保つ歯周病内科治療について詳しくお話をうかがいました。最新の検査方法や治療方法をいろいろと教えていただきましたよ。ご一読ください。
正しい歯磨きと定期ケア|湯浅賢一 先生|医療法人 大原駅前歯科(安佐南区・伴東)
心地よい定期ケアと正しい磨き方で大切な歯を守りましょう
毎日の歯磨き。しっかり磨いているつもりでも必ず磨き残しが…。また、電動歯ブラシも正しく使わないと歯が摩耗したり歯茎が痩せてしまいます。
今回は、安佐南区伴東(大原駅前)の「医療法人 大原駅前歯科」湯浅賢一院長に、家庭でのブラッシングと歯科医院でのクリーニングについてお伺いしました。
虫歯や歯周病を予防するには「正しい磨き方」と「定期的なクリーニング」のWケアが重要です。
クリーニングの心地よさとツルツルの歯を知れば、きっと定期ケアが楽しみになるはず。
子どものうちからしっかりケアする事はもちろん、虫歯や歯周病の経験者も年齢を問わず「気付いた時がスタート」です。治療だけでなく予防ケアの場所として歯科医院を活用し、健康な自分の歯を1本でも多く持ちましょう。
健康を支える矯正歯科について|井藤一江 先生|井藤矯正歯科(佐伯区・五日市駅前)
整った歯並びと噛み合わせは、健康やバランスの良い骨格形成に密接に関わっています。
歯列矯正というと美しい口元を演出するためのものだと思っている人が多いのではないでしょうか。ところが実際は矯正することには見た目の良さを追及する以上に大切な目的があります。例えば歯並びが悪いとむし歯や歯周病の原因になります。また、噛み合わせが悪いと唾液がうまく分泌されずに栄養摂取に影響を及ぼします。
今回のレポートは、日本矯正歯科学会指導医であり、認定医でもある井藤矯正歯科の院長、井藤一江先生に、見た目だけではなく、矯正治療がいかに健康と密接に関わっているかについてお話いただきました。井藤先生は広島大学歯学部付属病院にて矯正科の講師として長く勤務なさった後に開業なさっています。
レーザー治療/口腔内細菌管理|本山 智得 先生|本山歯科医院(中区・上八丁堀)
進化する歯科治療。「レーザー治療」「口腔内細菌管理」について
技術の進歩に伴い、歯科治療の選択の幅はぐんと広がりました。その中でも、どのような治療ができるのか気になる人が多いのが、「レーザー治療」。導入する歯科医院が増え、レーザーを希望される患者さんも多いようです。
今回は、中区上八丁堀にある「本山歯科医院」の本山智得院長に、歯科レーザー治療で期待できる治療やメリットを伺いました。
また、「バクテリアセラピー」として女性雑誌に取り上げられ、多くの女性に注目されている「口腔内細菌管理」についても教えて頂きました。
本山先生は、広島県警察歯科医会専任理事を務め、安佐南区で発生した土砂災害の際は、被害に遭われた方の身元特定に尽力されたそうです。検案検死という歯科医師のお仕事についても、お話を聞かせて頂きました。