お医者さんレポート
広島の医師を取材して、病気の原因や症状、検診、地域医療のこと、先生の患者に対する思いなどを記事にまとめました。
エリアと診療科目を絞ってレポート一覧を検索することができます。
近視矯正手術・多焦点眼内レンズ|杉本 栄一郎 先生|すぎもと眼科(安佐南区・伴南)
近視や老眼でも裸眼で過ごせる!?「近視矯正手術」「多焦点眼内レンズ」
近視や老眼の矯正が日帰り手術でできること、ご存じですか?
最高の医療技術を提供するという理念のもと、レーシックの中で最高峰といわれるiDesign iLASIKを導入した近視矯正手術や、老眼にも対応する白内障手術「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」を行っている数少ない医療機関「すぎもと眼科」の杉本栄一郎先生に、近視矯正手術と多焦点眼内レンズについてお話をうかがいました。
多焦点眼内レンズは白内障や老眼のほか、近視や乱視も治すことができるとか。
いずれも一生に一度の手術。メリット・デメリットをきちんと知った上で、信頼できるお医者さんにお願いすることが大切です。
眼鏡やコンタクトレンズが煩わしいと感じる方、白内障手術をお考えの方、ぜひご一読ください。
気をつけて!「お口、ポカン」と「口呼吸」|土井伸浩 先生|土井ファミリー歯科医院(安佐南区・上安)
気をつけて!「お口、ポカン」と「口呼吸」
10歳頃になると男女共に罹患率が50%を超えるという「歯肉炎」。
そんな歯肉炎の子どもたちによく見られる「口呼吸」や「お口、ポカン」の弊害はそれだけではありません。
今回は、全身との関わり合いや口腔機能を含めた包括的な診療を行っている「土井ファミリー歯科医院」の土井伸浩院長にお話をうかがいました。
土井先生は日本歯周病学会歯周病 専門医・指導医と日本口腔インプラント学会 インプラント専門医のダブルライセンスを持ち、歯牙移植も数多く手がけるスペシャリストである一方、講演や研究などでお忙しい中、農業にも勤しみ、地域の子どもたちへの啓蒙・普及活動などにも取り組んでおられ、バイタリティと探究心に満ちた、明るく楽しい先生です。
めまい、耳鳴り、難聴|滝口 峻 先生|滝口耳鼻咽喉科(中区・袋町)
耳の不調は、できるだけ早い専門医の受診が改善の鍵
めまいや耳鳴り、難聴など耳の不調を感じた場合、痛みを伴わなければ急いで耳鼻咽喉科を受診することは少ないのですが、実は不調の原因が耳の場合にはできるだけ早く治療を始めることが症状改善の鍵になるそうです。耳鳴りについては、早期治療なら9割以上の患者さんに症状の改善が見られるのだとか。
今回は広島市中区袋町にある滝口耳鼻咽喉科の院長、滝口 峻先生に、耳鳴りや難聴、めまいの治療についてお話をうかがいました。ディスカッションが盛んな学会に参加し、そこから治療のヒントを得ることが多いとおっしゃる探究心が旺盛な滝口先生。「当院の患者さんにはもれなく温泉無料サービスが付いてきます」と茶目っ気たっぷりにお話くださるので「???」と思っていたら、種明かしは、クリニックにあるマシンで作る炭酸水での「手浴」サービスでした。以前診察した糖尿病の患者さんの足の壊死が炭酸水で劇的に改善したのを目の当たりにし、こんなに体に良いものならばと、希望する患者さんへのサービスとして採算度外視で提供を始めたそうです。患者さんに対する思いやりにあふれた先生のお話です。
認知症/アルツハイマー病|土井 光 先生|土井内科神経内科クリニック(中区・紙屋町)
ついさっきしたことを思い出せない……アルツハイマー病の危険性があるかもしれません。
予備軍も含めると推定800万人もの患者がいると言われている認知症。高齢化社会に突入し、その不安感がますます高まっています。通常、一括りにされることが多いのですが、認知症はその原因によっていくつかの種類に分類されます。
今回は認知症の中でもアルツハイマー病について、中区紙屋町にある土井内科神経内科クリニックの副院長、土井 光先生にお話をうかがいました。
未だその発症メカニズムは解明されず、治療方法や予防方法も確立されていませんが、症状の進行を遅らせ、発症のリスクを減らす予防に効果を上げる方法がいろいろと研究されています。アルツハイマー病の症状をはじめ、その治療方法、患者に対して気を付けた方がよい対処方法までとてもわかりやすくお話しいただきました。年齢が上がるにつれて発症の危険性が高まるアルツハイマー病。決して他人ごとではないはずです。参考にしてください。
インフルエンザの対処方法について|風呂中 誠先生|風呂中内科(中区・紙屋町)
毎年冬になると猛威を振るうインフルエンザとは
空気が乾燥する冬の季節に大流行することが多いインフルエンザ。全身の倦怠感や突然の発熱などの症状をはじめ、乳幼児や高齢者がかかると特に重症化することも多い病気です。毎年12月〜3月ぐらいの間に大流行することが多いので、重症化させないためにできる限りの予防策と、かかった場合の対処方法などもきちんと知っておくと安心ですよね。
今回は広島市中区紙屋町にある風呂中内科の院長、風呂中 誠院長に、インフルエンザと風邪の違いといった基本事項から、インフルエンザの症状、予防のための手立て、ワクチンの効果まで詳しく教えていただきました。周囲への感染を防ぐために何日間患者の隔離が必要なのかまで丸わかり。これを読めば、この冬はインフルエンザ知らずで過ごせるかもしれません!
不眠症|倉本恭成 先生|本通くらもと心療内科(中区・本通)
日中に頭がボーっとしてしまう人は要注意。不眠症かもしれません
朝目覚めた時にすっきりした感じがない、眠りが浅くて夜中に目が覚める……もしかしたら不眠症の疑いがあるかもしれません。
今回は中区本通にある本通くらもと心療内科にお邪魔して、院長の倉本恭成先生に不眠症についてお話をうかがいました。心療内科というと深刻な心の病をイメージしがちですが、先生は「不眠症もうつ病も、放っておいても治るんよ。通院したほうが早くて楽だけど。」とおっしゃいます。ゆったりとした口調でにこやかにお話し下さる先生と向き合っていると、病気はいくつかの条件をクリアすればいずれは治るのだという安心感が伝わってきます。
不眠症をどのように改善していくのか、どのような薬を使うのかについて詳しくご説明いただきました。お薬を使う場合も、いずれはお薬なしで生活できることを目標にしているので、自己判断で増やしたり減らしてはいけないそうです。その理由とは?ご一読ください。
口腔外科疾患なら全身麻酔下での手術までする歯科医師|中井弘毅 先生|中井歯科口腔外科医院(中区・紙屋町)
顔面や頸部、顎を開く手術は何科の担当?
むし歯が悪化したら……歯周病が悪化したら……最悪の状況に陥ったと想定して、歯がなくなるイメージはあっても、まさか命に関わるとは思いませんよね。
ところが実際には、1本のむし歯や歯周病が原因で、命に関わるような手術が必要になることもあるのです。その手術を担当するのは外科の先生? いえいえ、口腔外科医が担当します。
口腔外科は、歯が原因または口腔や顎(あご)などに関連したことであれば、顔面や頸部を開く手術もする、歯科医の中でも選りすぐりのスペシャリストなのです。
今回は広島市中区にある中井歯科口腔外科医院の院長、中井弘毅先生に、口腔外科と一般歯科の違い、口腔外科と外科医の違いといった基本的なことをはじめ、口腔外科の先生方が一体どのような医療に関わっていらっしゃるのかについて、たくさんお話をうかがってきました。今まで知らなかった歯科医療の一端を垣間見る事ができますよ。
装置が目立たない大人の歯列矯正|藤田 正 先生|ティースマイル矯正歯科(中区・紙屋町)
あなたが求めるのは見た目の良さ?それともスピード?
子どもだけでなく、大人になってからでも矯正治療をしようとする人が増えてきました。その背景には、矯正治療は見た目を整えるだけでなく、正しい噛み合わせが実は健康と密接に結びついているという事実が広く認識されるようになったことがあるようです。
子どもの矯正治療と大人の矯正治療はどのように違うのでしょう。矯正治療にかかる期間は? どのような装置があるのでしょう。
今回は広島市中区のティースマイル矯正歯科で院長を務めていらっしゃる、藤田 正先生に、大人の矯正治療についてお話をうかがいました。2014年7月に開業。患者さんは、仕事帰りや学校帰り、お買物のついでに立ち寄る大人の方が多いという、街中にあるクリニックです。大人のための矯正治療について、そのメリット・デメリットを教えていただきましたので、参考にしてください。
機能性ディスペプシアについて|谷 充理 先生|たにクリニック(安芸区・船越南)
胃痛・胃もたれ・膨満感・胸焼け・吐き気などが続いていませんか?
「機能性ディスペプシア」。あまり聞き慣れない言葉だけど、一体なに?
胃やみぞおちが痛い、胃がもたれる、お腹が張る、胸がムカムカする、食べるとすぐにお腹がいっぱいになる、吐き気がする、などの胃腸の不調は、日本人の4人に1人が感じているといわれ、ともするとありふれた症状かもしれません。
機能性ディスペプシア症状の表れ方や原因は人それぞれですが、食事や生活習慣を見直すことで、症状が改善することもあります。
また、そんなありふれた症状には、胃がんが潜んでいることもあるので、油断は禁物です。
今回は、50年続く地域のかかりつけ医として内科・消化器内科・外科に対応され、胃がんなどの早期発見・早期治療にも力を入れておられる「たにクリニック」谷 充理院長にお話をうかがいました。
緑内障について|小池 生夫 先生|こいけ眼科(安芸区・船越南)
40歳以上の有病率は17人に1人。治らない病気だからこそ早期に見つけておきたい「緑内障」
緑内障の初期は自覚症状がないため、自分が緑内障である事に気づいていない人は推定で数百万人ともいわれています。
近年は目薬の発達により失明に至る方は減ったものの、未だ日本人の失明原因の1位となっている緑内障とはどんな病気で、どんな治療をするのでしょうか?
今回は九州大学病院をはじめとする福岡県内の主要な病院で眼科診療と緑内障研究に従事され、故郷の広島にて2015年7月「こいけ眼科」を開院された小池生夫先生にお話をうかがいました。
美容医療による心のケアについて|林 道義 先生|並木Sクリニック(中区・三川町)
顔を治すのは見た目のケア? それとも心のケア?
美容医療というと、顔面の重瞼術、各種しわ取り術や躯幹の脂肪吸引、豊胸術、身体各部の瘢痕修正術や痣などの除去を行う美容外科手術、そして種々の美容皮膚科的治療などがあります。実は、これらの治療が表面的な美しさを追求するだけでなく、心のケアにもつながっていることはなかなか認識されにくいようです。
今回は中区三川町にある並木Sクリニックの林 道義院長に、大学病院で形成外科医として長年勤めた後に美容外科の院長になられた経緯などをうかがうと共に、形成外科と美容外科の違いといった基本的なことから、先生の美容医療に対する思いなどについてお話を聞いてきました。
美しくありたいと願う女性をサポートし続ける林先生とはどのような方? ご一読ください。
高齢者医療の現在・未来|西原 一樹 先生|広島医療生活協同組合 沼田診療所(安佐南区・伴東)
家族みんなで考えよう。高齢者医療と介護の現在、そして未来
日本の人口がピークに達するといわれている2025年まで、あと10年。
その人口比率として高齢者がどんどん増え、若者がどんどん減る事が予測されている事はご存じのとおり。病院のベッド数なども含め、高齢者医療や介護をできるだけ在宅で行えるような仕組み作りに国も動いています。
今回お話をうかがった西原一樹先生は、広島医療生活協同組合 沼田診療所の所長として往診を含め地域に密着した医療に携わられながら、広島共立病院 消化器内科部長として入院患者さんを含めた病院医療も行っておられます。
診療所と病院のいずれも身近に関わられている立場からみえる高齢者医療の今、そして未来について、一緒に考えてみませんか?
保険が適用される矯正治療とは|花岡宏一 先生|花岡矯正歯科クリニック(中区・大手町)
厚労省が定めた先天疾患や顎変形症手術前後の矯正なら要チェック!
歯の矯正はお金がかかるから、とはじめからあきらめている方はいらっしゃいませんか。実は健康保険が適用になる矯正があって、厚生労働省によって定める先天疾患にあてはまると診断されたり、顎変形症の外科手術の前後に行う矯正であれば、全額自己負担だと思っていたものが1割負担で矯正可能になります。
ただし、どこの医療機関でもその治療ができるわけではなく、認可された医療機関で診断・治療してもらう必要があります。現在、健康保険が適用になる矯正歯科治療を行なえる医療機関は、広島近辺では16機関のみ。
今回はその中の1つ、広島市中区にある花岡矯正歯科クリニックの花岡宏一先生に、健康保険で治療が可能になる矯正歯科治療について詳しくご説明いただきました。
誰にでもあてはまる話ではありませんが、知らないと損をする人がきっといるはずです。ぜひご一読いただき、参考にしてください。
心的外傷ストレス(PTSD)|森田 幸孝 先生|もりた心療内科クリニック(中区・大手町)
心の病かも?と思ったら一人で悩まないでまずは受診
2014年8月に広島市北部を襲った土砂災害。多くの人命が失われ、たくさんの家屋が倒壊しました。そして、今でも、その経験が原因となって心的外傷ストレス(PTSD)に苦しめられている方が広島にはたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は中区にあるもりた心療内科クリニックの院長、森田幸孝先生に心的外傷ストレス(PTSD)を中心に、心の不調についてお話をうかがいました。もりた心療内科にはPTSDの方だけでなく、うつ症状や不眠、不安などの適応障害、統合失調症などいろいろな症状の方が通院されています。街中のクリニックだけあって、患者さんの年代層は10代から90代までと幅広く、症状もさまざまです。そういった方々に対して、先生はどのように接していらっしゃるのでしょう。また、どのように治療は進んでいくのでしょう。
もしご自分やご家族、身近な人が心の病をかかえてしまったら、くよくよ悩んでいないでまずは心療内科を受診してみようと思えるお話ばかりです。
生活習慣病の予防・改善について|梶山正治 先生|梶山内科医院(中区・三川町)
肥満解消!これが生活習慣病改善への第一歩
以前は成人病と呼ばれていた「生活習慣病」。これは、偏食や運動不足、喫煙や飲酒などの生活習慣が病気の発症や進行に深く関与している病気の総称で、最近は年齢にかかわらず若い方でも発症の危険性が高まっています。今回は、中区三川町にある梶山内科医院の院長、梶山正治先生に、生活習慣病を予防・治療する際に必要なことを分かり易くシンプルにまとめてお話しいただきました。ご自身も生活習慣病を予防するためにジムへ通い、ここ半年ぐらいは理想体重をキープできているとか。来院した患者さんと広島カープに関する野球談義で盛り上がる親しみやすさ満点の先生です。
頭頸部がんの症状と治療|夜陣 真司 先生|こころ耳鼻咽喉科(安佐南区・伴南)
「声のかすれ」「食べ物が飲み込みにくい」は要注意!
耳鼻咽喉科はその名の通り耳・鼻・のどの病気を診てくれる科ですが、首から上は頭頸部といって、脳と眼球を除くすべての領域が耳鼻咽喉科の守備範囲となっています。
中でもこの領域に対して、がんセンターや大学病院などで良性・悪性腫瘍や外傷、奇形などの手術治療を行う科に「頭頸部外科」があります。
今回は、関西を中心とした頭頸部外科センターで頭頸部がんの治療にあたられた後、地元である広島で今年4月に開業された「こころ耳鼻咽喉科」の夜陣(やじん)真司院長に、頭頸部がんについて話をお聞きしました。
首や顔などの頭頸部には大事な器官が集中しているため、がんの発見が遅れてしまうとそれらを犠牲にせざるを得ないことも。
初期はなかなか症状があらわれないといわれるがんですが、気になるサインはいくつかあります。
「大したことない」と放置せず、早く受診してがんを発見することで1つでも多く大事な器官を残すことができます。
どんな症状・サインがあるのか…さっそく聞いてみましょう。
ブリッジ・義歯・インプラント・自家歯牙移植について|河島紘太郎 先生|ごこちデンタルクリニック(中区・小町)
失った歯を補う方法とは?「ブリッジ」「義歯」「インプラント」「自家歯牙移植」について
毎日きちんと歯磨きをしているつもりだけれど、むし歯や歯周病の予防・治療が間に合わずに、ある日自分の歯を失うことになったら、あなたならどうしますか?
今回は中区小町にあるごこちデンタルクリニックの河島紘太郎院長に、咀嚼機能を取り戻すための方法として現在考えられるブリッジ、義歯、インプラント、自家歯牙移植の4つの方法について、そのメリット・デメリットも含めて詳しくお聞きしてきました。
歯医者さんと聞くと誰もが「痛い」「行きたくない」といったマイナスのイメージを思い浮かべますが、思わず行きたくなるような「居心地の良い」クリニックを目指し、それをクリニック名にしている河島先生。患者さんがどうしたいのかを把握し、歯を残すためにどんな方法があるのかをきちんと説明する、そういったカウンセリングにも時間をしっかりかけてくれる先生です。