お医者さんレポート
広島の医師を取材して、病気の原因や症状、検診、地域医療のこと、先生の患者に対する思いなどを記事にまとめました。
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正しい歯磨きと定期ケア|湯浅賢一 先生|医療法人 大原駅前歯科(安佐南区・伴東)
心地よい定期ケアと正しい磨き方で大切な歯を守りましょう
毎日の歯磨き。しっかり磨いているつもりでも必ず磨き残しが…。また、電動歯ブラシも正しく使わないと歯が摩耗したり歯茎が痩せてしまいます。
今回は、安佐南区伴東(大原駅前)の「医療法人 大原駅前歯科」湯浅賢一院長に、家庭でのブラッシングと歯科医院でのクリーニングについてお伺いしました。
虫歯や歯周病を予防するには「正しい磨き方」と「定期的なクリーニング」のWケアが重要です。
クリーニングの心地よさとツルツルの歯を知れば、きっと定期ケアが楽しみになるはず。
子どものうちからしっかりケアする事はもちろん、虫歯や歯周病の経験者も年齢を問わず「気付いた時がスタート」です。治療だけでなく予防ケアの場所として歯科医院を活用し、健康な自分の歯を1本でも多く持ちましょう。
生活の質を大切にした糖尿病治療について |粟屋智一 先生|いつかいち駅前内科(佐伯区・五日市駅前)
糖尿病の治療
糖尿病は初期の自覚症状がほとんどなく、気付いたときには重度の合併症を発症しているケースが多い恐ろしい病気です。しかも一度発症すると完治は難しく、血糖値を上手にコントロールしながら合併症の発症を予防し、進行を食い止める必要があります。
一生のお付き合いになる治療だからこそ、患者さんの生活の質QOL(Quality of life)を確保することがとても大切だとおっしゃるのが、佐伯区にあるいつかいち駅前内科の院長、粟屋智一先生です。
今回は糖尿病の合併症について詳しくご説明いただきながら、粟屋先生がいつも大切にしている患者さんとの対話やフットケアなど、患者さんの生活の質QOLを意識した治療についてお話をうかがいました。
慢性腎臓病(CKD)について|水入苑生 先生|医療法人一陽会 原田病院(佐伯区・海老山町)
早期発見・早期治療が大事!末期になるまで自覚症状がほとんどない「慢性腎臓病(CKD)」
自覚症状がほとんどなく、透析に至る前に心血管病で死に至る事もあるという慢性腎臓病(CKD)。気付いた時には進行していた…という事にならないためには定期的な検査が有効です。
今回伺ったのは、佐伯区海老山町にある「医療法人一陽会 原田病院」。
日本腎臓学会および日本透析医学会の指導医である水入苑生先生に、慢性腎臓病(CKD)についてお話し頂きました。
最も生命予後が良いとされる「先行的腎移植(プリエンプティブ腎移植、PKT)」や、残存腎機能の保持に有利であるにも関わらず、まだまだ導入される患者さんが少ないという「腹膜透析(PD)」についても聞かせて頂きました。
健康を支える矯正歯科について|井藤一江 先生|井藤矯正歯科(佐伯区・五日市駅前)
整った歯並びと噛み合わせは、健康やバランスの良い骨格形成に密接に関わっています。
歯列矯正というと美しい口元を演出するためのものだと思っている人が多いのではないでしょうか。ところが実際は矯正することには見た目の良さを追及する以上に大切な目的があります。例えば歯並びが悪いとむし歯や歯周病の原因になります。また、噛み合わせが悪いと唾液がうまく分泌されずに栄養摂取に影響を及ぼします。
今回のレポートは、日本矯正歯科学会指導医であり、認定医でもある井藤矯正歯科の院長、井藤一江先生に、見た目だけではなく、矯正治療がいかに健康と密接に関わっているかについてお話いただきました。井藤先生は広島大学歯学部付属病院にて矯正科の講師として長く勤務なさった後に開業なさっています。
話を聴く、手当てをする、患者さん目線の医療|石川 哲大 先生|石川内科外科クリニック(佐伯区・海老園)
地域医療の本質とは。緩和ケアや自律神経失調に必要なこと
総合病院外科のトップとして長年勤め、地域医療で全国的に有名な尾道での緩和ケア経験を通し、医療の進歩や環境の変化に伴い出てきた問題を見つめる石川哲大先生。
2014年に開業された佐伯区海老園「石川内科外科クリニック」で、本当に大切な医療とはなにか、地域医療の本質とはなにかを考えた診療を実践されています。
日本緩和医療学会の緩和ケア指導者研修修了という最も進んだ資格を持ち、今年の第29回日本医学会総会のシンポジウムでは、尾道における在宅緩和ケアについて発表されました。
そんな石川先生が考える地域医療とは?また、データ上は異常がないのに体調が悪い、めまいや頭痛がする…といった自律神経失調への対応についてもお伺いしました。
レーザー治療/口腔内細菌管理|本山 智得 先生|本山歯科医院(中区・上八丁堀)
進化する歯科治療。「レーザー治療」「口腔内細菌管理」について
技術の進歩に伴い、歯科治療の選択の幅はぐんと広がりました。その中でも、どのような治療ができるのか気になる人が多いのが、「レーザー治療」。導入する歯科医院が増え、レーザーを希望される患者さんも多いようです。
今回は、中区上八丁堀にある「本山歯科医院」の本山智得院長に、歯科レーザー治療で期待できる治療やメリットを伺いました。
また、「バクテリアセラピー」として女性雑誌に取り上げられ、多くの女性に注目されている「口腔内細菌管理」についても教えて頂きました。
本山先生は、広島県警察歯科医会専任理事を務め、安佐南区で発生した土砂災害の際は、被害に遭われた方の身元特定に尽力されたそうです。検案検死という歯科医師のお仕事についても、お話を聞かせて頂きました。
赤ちゃんの症状と対応|中村和洋 先生|いちごこどもクリニック(安佐南区・川内)
少し気になる赤ちゃんの症状と対応について
育児には不安がつきもの。特に、赤ちゃんの様々な症状で悩むお母さんは多いと思います。
今回のレポートは、安佐南区川内に開院したばかりの「いちごこどもクリニック」を訪れ、院長の中村和洋先生に、生後1歳までに多い赤ちゃんの症状と対応についてお話を伺いました。
大学病院では生まれつきの病気や小児がんなど、難治性疾患の診療に携わってこられた中村先生。数多くの乳児健診にも立ち会い、その際、赤ちゃんの臍(へそ)の症状や男の子の陰部の症状、便の色について質問されることが多かったそうです。
そこで、母子手帳や育児書に載っている一般的な症状以外で、赤ちゃんに多い症状について、分かりやすく解説して頂きました。
歯周病とインプラント治療|中田正樹 先生|ブライトデンタルクリニック(中区・三川町)
歯を残す治療も、インプラント治療も、決め手となるのは「歯周病治療」
いつまでも健康な自分の歯でいられるために、歯周病の予防と治療は欠かせません。また、インプラント治療を安全に行うためにも、術前術後の確実な歯周病治療が絶対条件になるそうです。
今回伺ったのは、中区三川町にある「ブライトデンタルクリニック」。アメリカで歯周病の知識を専門的に学んだ経験を持つ中田正樹院長に、歯周病とインプラント治療の密接な関係についてお話頂きました。
歯周病菌の徹底除去を優先した治療計画によって、様々な症例のインプラント治療を手掛けてこられた中田先生は、歯周病・インプラント治療のスペシャリストです。日本では歯周病治療が適切に行われていない現実や、賛否両論のあるインプラント治療の問題点など、興味深い話も聞かせて頂きました。
子どもの発達|野村真二 先生|こころ・チャイルド・クリニック(安佐南区・伴南)
お母さんが笑顔になる、育てにくい子どもの上手な育て方
「育てにくい」と感じるのは、間違った子育てをしているから? それとも、こころの発達に問題があるのかしら?
育児を楽しみたいのに、イライラしたり心配してばかりと言う方に、今回は、「こころ・チャイルド・クリニック」の院長で、「子どもの心相談医」の資格をもつ野村真二先生を伺い、上手な子育てのアドバイスを教えてもらいました。
小児科は子どもが病気にかかった時や健診で行くところですが、育児の悩みや心の発達相談にものってくれる、子育てママ・パパの応援団でもあるのですよ。
子育てに正解も不正解もありませんが、今の育児に問題や疑問を感じている方にとって野村先生のお話が少しでも参考になればと思います。
海外の感染症について|小田健司 先生|おだ内科クリニック (中区・幟町)
海外渡航者の健康をサポートしてくれる「渡航外来(トラベルクリニック)」
海外滞在中に、最も気を付けたいのは感染症です。国内で感染者が出て話題になっているデング熱も注意したい感染症のひとつで、海外で健康に過ごすためには感染症に対する予防と、事前に渡航先の情報を確認しておくことが大切です。
そんな渡航者の強い味方になってくれるのが、渡航外来(トラベルクリニック)です。ワクチン予防接種をはじめ感染症流行情報の提供など、渡航者の健康をサポートしてくれる医療です。
今回は、中区幟町にある「おだ内科クリニック」の小田健司院長に、海外でかかりやすい感染症をいくつか教えて頂き、予防のためのアドバイスを伺いました。渡航予定のある方は、ぜひ参考にしてください。
糖尿病について|日域邦昭 先生|西原セントラルクリニック(安佐南区・西原)
初期症状がないからこそ糖尿病は怖い病気です
糖尿病は誰もが知っている有名な病気です。「最近、血糖値が高くて」とざっくばらんに話す人も多いので、糖尿病が深刻な病気であるという実感があまりないという人もいるかもしれませんが、糖尿病を甘く考えてはいけません。
今回のレポートは、安佐南区西原にある西原セントラルクリニックの日域邦昭先生に、糖尿病について伺いました。
糖尿病のメカニズムや高血糖を放置しているとどうなるかなど、日域先生の記事を読めば、糖尿病が怖い病気であることが理解できると思います。健康診断で血糖値が高めだと指摘を受けた方、肥満気味の方、糖尿病の家族歴のある方は必読です。
ドライアイとオルソケラトロジーについて|山村 基成先生|山村眼科(東区・若草町)
眼の現代病「ドライアイ」/新しい視力矯正「オルソケラトロジー」
涙は目を守るバリアの役割を果たします。その涙の分泌量が減ったり、量は十分でも涙の質が低下することによって、涙の表面を潤す力が低下した状態を「ドライアイ」と言います。
以前は病気としての認識が低く、ドライアイは目の不快感として軽視されがちでしたが、最近では知らない人はいないくらいドライアイという言葉も定着しました。それもそのはずで、現在ドライアイの国内患者数は800万〜2,200万人にのぼり、オフィスワーカーの3人に1人がドライアイに苦しんでいるといった報告もあります。
デジタル化が進む現代社会において、ドライアイは誰もがかかる可能性のある病気。単なる目の乾き、疲れ目として放っておかず、ドライアイを予防することが大切です。
形成外科、美容治療について|岩垂鈴香先生|すず美容形成外科医院(中区・八丁堀)
形成外科はどんな時に受診する科なの? 美容治療のことも教えて。
「形成外科」は、なかなか馴染みがないという方も多いと思います。また一方で、美容整形のイメージが強くて、特別な科だと思っている人も。
今回は、八丁堀にある「すず美容形成外科医院」の院長、岩垂鈴香先生に、形成外科が扱う治療について伺い、お子さんのケガや年配の方の眼瞼下垂をはじめ、どんな時に形成外科を利用したら良いのかアドバイスを頂きました。
また、美容についても興味深いお話を聞かせて頂きましたよ。
これまでたくさんの女性のコンプレックスを解消し、患者さんから厚い信頼を寄せられている岩垂院長。女性医師ならではの診療にかける思いが伝わってくるレポートです。
経口避妊薬ピルについて|小松正伸先生|小松クリニック(中区・八丁堀)
ピルと上手につき合うために、知ってもらいたいこと
日本はピル後進国だと言われてきましたが、最近では自分のライフスタイルに合わせてピルと上手に付き合う女性が増えてきたよう思います。
避妊だけがピルの効果だと思っている人も多いかもしれませんが、ピルを飲むことでPMSが改善されたり、ニキビが減ったり、また子宮内膜症の治療などに使われるなど、ピルにはあまり知られていない様々な副効果も期待できるのですよ。ただ、ピルもお薬なので、副作用のリスクはもちろん考えて服用しなければなりません。
そこで今回は、中区八丁堀にある産婦人科「小松クリニック」の院長、小松正伸先生にピルについて詳しく教えて頂きました。
上手に服用すれば、ピルは女性を助けてくれる便利なお薬。メリットとデメリットを正しく理解して、ピルを使うかどうか選択しましょう。
一生自分の歯で|中島朋見先生・中島克先生|中島歯科(南区・松原町)
「一生、自分の歯で」をモットーに、患者さんの将来を見据え治療を
広島駅のほど近く。「一生、自分の歯で」をモットーに、患者さんがいつまでも健康な歯で暮らせるように、将来を見据えた治療と予防に力を入れる「中島歯科」は、昭和52年の開院以来、様々なニーズに応えてくれる「かかりつけ歯科」として、厚い信頼を寄せられています。患者さんの中には、ホームドクターとして30年以上に渡り、通っている方も多いとか。
現在は中島朋見院長、中島克副院長、中島ひろみ副院長の3名の歯科医が、基礎的な治療から最新歯科治療までそれぞれの得意分野を生かし、幅広い医療を提供。今回のレポートでは中島朋見院長と中島克副院長のお2人に、かかりつけ歯科医に求められること、大切にしていることなどをお話いただき、かかりつけ歯科医としてのスタンスを伺いました。
骨粗鬆症について|兼山敦先生|兼山整形外科医院(西区・観音)
女性の皆さん必見!「骨粗しょう症」の予防と治療について
若い頃からのカルシウム摂取不足のツケは、50代にやってきます。そう、女性の大敵「骨粗しょう症」。
骨粗しょう症はほとんどの女性がなってしまう病気と言っても過言ではありませんが、骨密度検査を習慣化して若い頃からカルシウム摂取を心がけていれば、将来、骨粗しょう症で苦しむリスクを減らすことができます。
今回は「兼山整形外科医院」の院長、兼山敦先生に、骨粗しょう症の症状や治療、予防対策についてお話を伺いました。
骨粗しょう症は自覚症状がないまま進行する病気。自分の骨が元気なのかそうではないのかなんて、検査をしなければ分かりません。子どもの頃から「牛乳を飲みなさい」と言われてきたけど、その必要性を実感できていない人も多いのではないでしょうか?
兼山先生のレポートが、多くの女性にとって骨粗しょう症予防を意識するきっかけになればと思います。そして、さっそく明日から「1日2杯の牛乳」を実践してもらえたら!
在宅診療について|山口剛先生|やまぐちホームケアクリニック(安佐北区・口田)
これからは人を診る医療へ。「在宅診療」という選択
「高齢化社会」「医療費削減」などの言葉とともに、「在宅診療」という言葉をよく耳にするようになりました。在宅診療とは読んで字のごとく、在宅で医療が受けられることですが、実際にそれがどのような医療で、どんな対応をしてもらえるのか、また家族に負担はかからないのかなど分からないことが多く、誰もが受けられる身近な医療という認識はまだまだ低いようです。今回お話を伺ったのは、「患者さんが望む医療を実現したい」という思いから、2013年9月に在宅診療を専門に行う「やまぐちホームケアクリニック」を開院した山口剛院長。外科医として数多くの手術を手掛け、全身管理や末期がんの終末期医療に携わってこられた経験を生かし、現在は365日24時間体制で在宅診療に取り組まれています。熱意をもって地域の患者さんをサポートする山口先生に、在宅診療がどのような医療なのか、また在宅診療を支える「地域包括ケアシステム」とは何かについてお聞かせ頂きました。