お医者さんレポート
広島の医師を取材して、病気の原因や症状、検診、地域医療のこと、先生の患者に対する思いなどを記事にまとめました。
エリアと診療科目を絞ってレポート一覧を検索することができます。
催眠療法/認知症カフェ|西村 豊 先生|西原セントラルクリニック(安佐南区・西原)
催眠療法で“気付き”のヒント/認知症カフェというコミュニティ
“催眠”と聞いて、どのようなことを思い浮かべますか?
コントロールされる?支配される?
それは誤解です。
今回のレポートは、2015年8月より心療内科・精神科を開設した安佐南区西原「西原セントラルクリニック」の西村 豊先生に、臨床催眠について話をお聞きしました。
また、認知症の患者さんやご家族同士が気軽に集ってコーヒーを飲みながら話をすることで悩みを乗り越え病気を受け入れていけるようにと開設された認知症カフェについても伺いました。
むし歯菌・歯周病菌を的確にコントロール/歯周内科治療|有田 竜二 先生|有田歯科医院(中区・小町)
最新のむし歯・歯周病治療「歯周内科治療」「バクテリアセラピー」について
食事のあと歯を磨かない人はほとんどいませんよね。毎日歯磨しているのになぜむし歯になったり、歯周病になるのでしょう。
口の中にはもともとむし歯や歯周病の原因菌も含む、約400〜700種類の細菌が存在しています。むし歯や歯周病を防ぐには、悪玉菌をできるだけ減らし、歯だけでなく体にも有益な善玉菌を増やす、という口の中の細菌コントロールがたいへん有効に作用することをご存知でしょうか。
今回は、中区小町にある有田歯科医院の有田竜二先生に、細菌をコントロールして健康な口の状態を保つ歯周病内科治療について詳しくお話をうかがいました。最新の検査方法や治療方法をいろいろと教えていただきましたよ。ご一読ください。
ピロリ菌/にんにく注射|豊田昌弘 先生|とよた内科クリニック(安佐南区・大塚西)
胃以外の病気にもつながる!?ピロリ菌/にんにく注射ってどんなもの?
ヒトの胃の中に住み着くピロリ菌。
胃がんや胃潰瘍、十二指腸潰瘍だけではなく、血液の病気や免疫異常の病気にもつながる事が分かってきています。
今回は、安佐南区大塚西の「とよた内科クリニック」豊田昌弘院長に、ピロリ菌の検査や除菌、ピロリ菌が原因につながる病気などについてお話しいただきました。
最近話題の乳酸菌・LG21の効果についても聞いてみましたよ。
また、先生が取り扱っていらっしゃる「にんにく注射」についてや、開業されるに至った想いなどもお聞かせいただきました。
正しい歯磨きと定期ケア|湯浅賢一 先生|医療法人 大原駅前歯科(安佐南区・伴東)
心地よい定期ケアと正しい磨き方で大切な歯を守りましょう
毎日の歯磨き。しっかり磨いているつもりでも必ず磨き残しが…。また、電動歯ブラシも正しく使わないと歯が摩耗したり歯茎が痩せてしまいます。
今回は、安佐南区伴東(大原駅前)の「医療法人 大原駅前歯科」湯浅賢一院長に、家庭でのブラッシングと歯科医院でのクリーニングについてお伺いしました。
虫歯や歯周病を予防するには「正しい磨き方」と「定期的なクリーニング」のWケアが重要です。
クリーニングの心地よさとツルツルの歯を知れば、きっと定期ケアが楽しみになるはず。
子どものうちからしっかりケアする事はもちろん、虫歯や歯周病の経験者も年齢を問わず「気付いた時がスタート」です。治療だけでなく予防ケアの場所として歯科医院を活用し、健康な自分の歯を1本でも多く持ちましょう。
生活の質を大切にした糖尿病治療について |粟屋智一 先生|いつかいち駅前内科(佐伯区・五日市駅前)
糖尿病の治療
糖尿病は初期の自覚症状がほとんどなく、気付いたときには重度の合併症を発症しているケースが多い恐ろしい病気です。しかも一度発症すると完治は難しく、血糖値を上手にコントロールしながら合併症の発症を予防し、進行を食い止める必要があります。
一生のお付き合いになる治療だからこそ、患者さんの生活の質QOL(Quality of life)を確保することがとても大切だとおっしゃるのが、佐伯区にあるいつかいち駅前内科の院長、粟屋智一先生です。
今回は糖尿病の合併症について詳しくご説明いただきながら、粟屋先生がいつも大切にしている患者さんとの対話やフットケアなど、患者さんの生活の質QOLを意識した治療についてお話をうかがいました。
慢性腎臓病(CKD)について|水入苑生 先生|医療法人一陽会 原田病院(佐伯区・海老山町)
早期発見・早期治療が大事!末期になるまで自覚症状がほとんどない「慢性腎臓病(CKD)」
自覚症状がほとんどなく、透析に至る前に心血管病で死に至る事もあるという慢性腎臓病(CKD)。気付いた時には進行していた…という事にならないためには定期的な検査が有効です。
今回伺ったのは、佐伯区海老山町にある「医療法人一陽会 原田病院」。
日本腎臓学会および日本透析医学会の指導医である水入苑生先生に、慢性腎臓病(CKD)についてお話し頂きました。
最も生命予後が良いとされる「先行的腎移植(プリエンプティブ腎移植、PKT)」や、残存腎機能の保持に有利であるにも関わらず、まだまだ導入される患者さんが少ないという「腹膜透析(PD)」についても聞かせて頂きました。
健康を支える矯正歯科について|井藤一江 先生|井藤矯正歯科(佐伯区・五日市駅前)
整った歯並びと噛み合わせは、健康やバランスの良い骨格形成に密接に関わっています。
歯列矯正というと美しい口元を演出するためのものだと思っている人が多いのではないでしょうか。ところが実際は矯正することには見た目の良さを追及する以上に大切な目的があります。例えば歯並びが悪いとむし歯や歯周病の原因になります。また、噛み合わせが悪いと唾液がうまく分泌されずに栄養摂取に影響を及ぼします。
今回のレポートは、日本矯正歯科学会指導医であり、認定医でもある井藤矯正歯科の院長、井藤一江先生に、見た目だけではなく、矯正治療がいかに健康と密接に関わっているかについてお話いただきました。井藤先生は広島大学歯学部付属病院にて矯正科の講師として長く勤務なさった後に開業なさっています。
話を聴く、手当てをする、患者さん目線の医療|石川 哲大 先生|石川内科外科クリニック(佐伯区・海老園)
地域医療の本質とは。緩和ケアや自律神経失調に必要なこと
総合病院外科のトップとして長年勤め、地域医療で全国的に有名な尾道での緩和ケア経験を通し、医療の進歩や環境の変化に伴い出てきた問題を見つめる石川哲大先生。
2014年に開業された佐伯区海老園「石川内科外科クリニック」で、本当に大切な医療とはなにか、地域医療の本質とはなにかを考えた診療を実践されています。
日本緩和医療学会の緩和ケア指導者研修修了という最も進んだ資格を持ち、今年の第29回日本医学会総会のシンポジウムでは、尾道における在宅緩和ケアについて発表されました。
そんな石川先生が考える地域医療とは?また、データ上は異常がないのに体調が悪い、めまいや頭痛がする…といった自律神経失調への対応についてもお伺いしました。
レーザー治療/口腔内細菌管理|本山 智得 先生|本山歯科医院(中区・上八丁堀)
進化する歯科治療。「レーザー治療」「口腔内細菌管理」について
技術の進歩に伴い、歯科治療の選択の幅はぐんと広がりました。その中でも、どのような治療ができるのか気になる人が多いのが、「レーザー治療」。導入する歯科医院が増え、レーザーを希望される患者さんも多いようです。
今回は、中区上八丁堀にある「本山歯科医院」の本山智得院長に、歯科レーザー治療で期待できる治療やメリットを伺いました。
また、「バクテリアセラピー」として女性雑誌に取り上げられ、多くの女性に注目されている「口腔内細菌管理」についても教えて頂きました。
本山先生は、広島県警察歯科医会専任理事を務め、安佐南区で発生した土砂災害の際は、被害に遭われた方の身元特定に尽力されたそうです。検案検死という歯科医師のお仕事についても、お話を聞かせて頂きました。
小児てんかんについて|村木幸太郎 先生|むらき小児科(西区・庚午北)
有病率は100人に1人。子どもに多い神経の病気「てんかん」
大人よりも子どもの方がかかりやすい、てんかん(癲癇)。てんかんは、けいれんを起こして突然倒れるイメージが強いですが、てんかんには多くの種類があって発作の現れ方は様々です。
例えば、子どもがぼんやりしていることが増えたのは、集中力が足りないせいだと思っていたら、一時的に意識を失うてんかん発作を繰り返していることもあるそうです。
今回は、西区にある「むらき小児科」を訪れ、てんかんや発達障害などの小児神経に詳しい、村木幸太郎院長に小児てんかんについて伺いました。
てんかん発作は前ぶれもなく現れることが多く、突然わが子にけいれんが起こると、お母さんはパニックになってしまいます。そこで、てんかん発作や熱性けいれんが起こった時に、どのように対処すれば良いかも教えて頂きました。
赤ちゃんの症状と対応|中村和洋 先生|いちごこどもクリニック(安佐南区・川内)
少し気になる赤ちゃんの症状と対応について
育児には不安がつきもの。特に、赤ちゃんの様々な症状で悩むお母さんは多いと思います。
今回のレポートは、安佐南区川内に開院したばかりの「いちごこどもクリニック」を訪れ、院長の中村和洋先生に、生後1歳までに多い赤ちゃんの症状と対応についてお話を伺いました。
大学病院では生まれつきの病気や小児がんなど、難治性疾患の診療に携わってこられた中村先生。数多くの乳児健診にも立ち会い、その際、赤ちゃんの臍(へそ)の症状や男の子の陰部の症状、便の色について質問されることが多かったそうです。
そこで、母子手帳や育児書に載っている一般的な症状以外で、赤ちゃんに多い症状について、分かりやすく解説して頂きました。
歯周病とインプラント治療|中田正樹 先生|ブライトデンタルクリニック(中区・三川町)
歯を残す治療も、インプラント治療も、決め手となるのは「歯周病治療」
いつまでも健康な自分の歯でいられるために、歯周病の予防と治療は欠かせません。また、インプラント治療を安全に行うためにも、術前術後の確実な歯周病治療が絶対条件になるそうです。
今回伺ったのは、中区三川町にある「ブライトデンタルクリニック」。アメリカで歯周病の知識を専門的に学んだ経験を持つ中田正樹院長に、歯周病とインプラント治療の密接な関係についてお話頂きました。
歯周病菌の徹底除去を優先した治療計画によって、様々な症例のインプラント治療を手掛けてこられた中田先生は、歯周病・インプラント治療のスペシャリストです。日本では歯周病治療が適切に行われていない現実や、賛否両論のあるインプラント治療の問題点など、興味深い話も聞かせて頂きました。
放射線科の画像診断|東和義 先生|あずまクリニック 放射線科内科( 南区・段原)
CT、MRI、エコーの画像診断と丁寧な問診で早期発見!
CT、MRI、エコーなどの画像診断で、全身の疾患を見付ける放射線科。何の病気か全く分からないところから病気を見立てていくには、確認作業の積み重ねが必要で、画像診断だけでなく丁寧な問診が欠かせないそうです。
今回は、南区段原にある「あずまクリニック 放射線科内科」の東和義院長に、検査機器の説明や自分にあった検診項目の選び方、地域の放射線科クリニックとしての役割などをお話頂きました。
早期発見で多くの人を病気から救いたいという放射線診断医としての思いと、病気に対して不安を抱いている人に、「怖い病気ではありませんよ」と検査結果を分かりやすく伝えて、安心してもらいたいという地域のクリニックとしての東先生の思いが伝わってきます。
子どものアトピー性皮膚炎|坂谷達一郎先生|さかたに小児科(南区・宇品)
子どものアトピー性皮膚炎は食べ物アレルギーが原因
早い子で生後2、3週間から症状が現れるアトピー性皮膚炎。原因や治療方法が確立されていないことから、病気にかかったお子さんと、なんとかしてあげたいと願うお母さんを苦しめる病気です。
今回は、南区宇品神田にある「さかたに小児科」を訪れ、アトピー性皮膚炎に苦しむ子どもたちの治療に積極的に取り組んでおられる坂谷達一郎院長を伺いました。「自己血療法」などの新しい治療法を取り入れ、体の中からアレルギー体質を改善していく治療を基本とする坂谷先生のもとには、遠方からも多くの患者さんが通院しています。
食べ物アレルギーが原因で起こる乳幼児期のアトピー性皮膚炎について、そのメカニズムや治療法など、興味深いお話を聞かせて頂きました。
乳がん検診について|長野晃子 先生|ひろしま駅前乳腺クリニック(南区・松原町)
忙しくても症状がなくても、絶対に受けなきゃ! 乳がん検診
女性のがんの中で最も多い「乳がん」。乳がんから健康を守るためには、「早期発見・早期治療が1番」というのは、女性の皆さん、すでにご存じだとは思いますが、「忙しい、恥ずかしい、症状がない」などの理由で、ついつい後回しにしてしまっている人も…。
今回のレポートは、福屋広島駅前店8Fにある、「ひろしま駅前乳腺クリニック」の院長、長野晃子先生に、乳がん検診について伺いました。乳がん検診の重要性はもちろん、無症状の方が何となく受けた検診でがんが見つかることも多いという話を聞けば、「乳がんは他人事ではいない」と思って頂けるのではないでしょうか。
同じ女性として、少しでも多くの方を乳がんから守りたいという、長野先生の思いが伝わるレポートです。
子宮筋腫について|藤東淳也 先生|藤東クリニック(安芸郡・府中)
経過観察でいいの? 子宮筋腫の正しい知識を知りましょう
子宮筋腫が原因で月経痛や貧血で苦しんでいる人もいれば、症状がほとんどなく「経過観察」と言われてそのままの人も・・・。
子宮筋腫は、婦人科系の疾患の中でも頻度が高く、誰にでもかかるありふれた病気ですが、どんな時に治療が必要になるのか、知らない方も多いようです。
そこで、今回は「藤東クリニック」の院長、藤東淳也先生に、子宮筋腫の症状や治療についてお話を伺いました。
藤東先生は、全国に330名ほどしかいない「日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医」の資格を持つ、婦人科良性腫瘍の内視鏡手術のエキスパート。女性特有の疾患だからこそ、手術の際に心掛けていることなどもお話し下さいました。
子どもの発達|野村真二 先生|こころ・チャイルド・クリニック(安佐南区・伴南)
お母さんが笑顔になる、育てにくい子どもの上手な育て方
「育てにくい」と感じるのは、間違った子育てをしているから? それとも、こころの発達に問題があるのかしら?
育児を楽しみたいのに、イライラしたり心配してばかりと言う方に、今回は、「こころ・チャイルド・クリニック」の院長で、「子どもの心相談医」の資格をもつ野村真二先生を伺い、上手な子育てのアドバイスを教えてもらいました。
小児科は子どもが病気にかかった時や健診で行くところですが、育児の悩みや心の発達相談にものってくれる、子育てママ・パパの応援団でもあるのですよ。
子育てに正解も不正解もありませんが、今の育児に問題や疑問を感じている方にとって野村先生のお話が少しでも参考になればと思います。