お医者さんレポート
広島の医師を取材して、病気の原因や症状、検診、地域医療のこと、先生の患者に対する思いなどを記事にまとめました。
エリアと診療科目を絞ってレポート一覧を検索することができます。
海外の感染症について|小田健司 先生|おだ内科クリニック (中区・幟町)
海外渡航者の健康をサポートしてくれる「渡航外来(トラベルクリニック)」
海外滞在中に、最も気を付けたいのは感染症です。国内で感染者が出て話題になっているデング熱も注意したい感染症のひとつで、海外で健康に過ごすためには感染症に対する予防と、事前に渡航先の情報を確認しておくことが大切です。
そんな渡航者の強い味方になってくれるのが、渡航外来(トラベルクリニック)です。ワクチン予防接種をはじめ感染症流行情報の提供など、渡航者の健康をサポートしてくれる医療です。
今回は、中区幟町にある「おだ内科クリニック」の小田健司院長に、海外でかかりやすい感染症をいくつか教えて頂き、予防のためのアドバイスを伺いました。渡航予定のある方は、ぜひ参考にしてください。
心の病の予防|上西清 先生|緑井メンタルクリニック(安佐南区・緑井)
心の不調(うつ病・不安障害・パニック障害)を予防しよう!
精神疾患で医療機関にかかる患者数は、320万人を超えました。その数はがん患者の2倍以上で、「現代の国民病」と言われる糖尿病の患者数よりも多いことになります。ストレスの多い現代社会において、うつ病、不安障害、パニック障害などの心の病にかかることは珍しいことではなくなってきました。
そこで今回のレポートは、「緑井メンタルクリニック」の上西清院長先生に、心の病を近づけないためのアドバイスを伺いました。
これまで多くの患者さんを診てこられた上西先生がすすめるのは、「いい加減に生きる7条」。そこには、「もっと楽をして、生きることそのものを楽しんでください」という、上西先生の思いも込められています。
糖尿病について|日域邦昭 先生|西原セントラルクリニック(安佐南区・西原)
初期症状がないからこそ糖尿病は怖い病気です
糖尿病は誰もが知っている有名な病気です。「最近、血糖値が高くて」とざっくばらんに話す人も多いので、糖尿病が深刻な病気であるという実感があまりないという人もいるかもしれませんが、糖尿病を甘く考えてはいけません。
今回のレポートは、安佐南区西原にある西原セントラルクリニックの日域邦昭先生に、糖尿病について伺いました。
糖尿病のメカニズムや高血糖を放置しているとどうなるかなど、日域先生の記事を読めば、糖尿病が怖い病気であることが理解できると思います。健康診断で血糖値が高めだと指摘を受けた方、肥満気味の方、糖尿病の家族歴のある方は必読です。
ドライアイとオルソケラトロジーについて|山村 基成先生|山村眼科(東区・若草町)
眼の現代病「ドライアイ」/新しい視力矯正「オルソケラトロジー」
涙は目を守るバリアの役割を果たします。その涙の分泌量が減ったり、量は十分でも涙の質が低下することによって、涙の表面を潤す力が低下した状態を「ドライアイ」と言います。
以前は病気としての認識が低く、ドライアイは目の不快感として軽視されがちでしたが、最近では知らない人はいないくらいドライアイという言葉も定着しました。それもそのはずで、現在ドライアイの国内患者数は800万〜2,200万人にのぼり、オフィスワーカーの3人に1人がドライアイに苦しんでいるといった報告もあります。
デジタル化が進む現代社会において、ドライアイは誰もがかかる可能性のある病気。単なる目の乾き、疲れ目として放っておかず、ドライアイを予防することが大切です。
脳卒中と頭部外傷|谷口栄治先生|たにぐち脳神経外科クリニック(東広島・西条駅前)
「脳卒中」「頭部外傷」こんな時はできるだけ早く脳神経外科へ。
頭の病気やケガは手遅れになると怖そうなので、すぐに受診すべきか、しばらく様子を見てみるか、判断に迷うことがありますよね。例えば、「足がもつれて上手く歩けずびっくりしたけど、すぐに普通に歩けるようになった」という場合、皆さんならどうしますか?
今回は、東広島市西条にある、たにぐち脳神経外科クリニックの院長、谷口栄治先生に、脳梗塞・脳出血の前兆として起こる症状や、くも膜下出血で見られる頭痛の特徴、脳卒中にならないための予防についてお話を伺いました。
また、頭を強くぶつけた時の対処についても教えて頂きましたよ。頭部外傷ではどんなことに注意が必要か?「打ち所が悪い」とはどこのこと? たんこぶができるのはなぜ?といった質問にも答えて下さいました。
関節リウマチについて|山西裕司先生|広島リウマチ・内科クリニック(中区・八丁堀)
関節リウマチは早期治療がポイント。「朝のこわばり」は要注意!
朝、起きた時に手の指が動かしにくくて、こわばることはありませんか? 「朝のこわばり」から、関節リウマチに気付くことが多いと言います。ですが、この「関節リウマチ」という病気、耳にすることはあるものの、どんな病気なのか知らない人も多いのではないでしょうか。「お年寄りの方がかかる病気でしょ?」と、間違った理解をしていませんか?
今回は、中区八丁堀にある「広島リウマチ・内科クリニック」の院長で、リウマチ専門医である山西裕司先生に、関節リウマチのメカニズム、症状、治療について、詳しく説明して頂きました。
関節リウマチは、早期治療が重要です。初期症状で見られる「朝のこわばり」は早期発見につながる病気のサインなので、覚えておいてもらえたらと思います。
形成外科、美容治療について|岩垂鈴香先生|すず美容形成外科医院(中区・八丁堀)
形成外科はどんな時に受診する科なの? 美容治療のことも教えて。
「形成外科」は、なかなか馴染みがないという方も多いと思います。また一方で、美容整形のイメージが強くて、特別な科だと思っている人も。
今回は、八丁堀にある「すず美容形成外科医院」の院長、岩垂鈴香先生に、形成外科が扱う治療について伺い、お子さんのケガや年配の方の眼瞼下垂をはじめ、どんな時に形成外科を利用したら良いのかアドバイスを頂きました。
また、美容についても興味深いお話を聞かせて頂きましたよ。
これまでたくさんの女性のコンプレックスを解消し、患者さんから厚い信頼を寄せられている岩垂院長。女性医師ならではの診療にかける思いが伝わってくるレポートです。
子どもの発熱・腹痛・頭痛・咳・湿疹|下岡武史先生|にこにこキッズクリニック(安佐南区・緑井)
子どもの発熱・腹痛・頭痛・咳・湿疹。症状別にアドバイス
子どもって病院がしまっている夜に限って、高い熱を出したり、急にお腹が痛くなったり。すぐに救急病院に連れて行った方がいいの? 今夜は様子を見て明日、クリニックを受診するのでは遅い? 新米ママさん、パパさんは、子どもの辛そうな様子に不安いっぱいになります。
今回のレポートは、安佐南区緑井にある「にこにこキッズクリニック」の下岡武史院長に、子どもの様々な症状について、どのように対応すべきかアドバイスを頂きました。
もちろん腹痛ひとつとっても、心配のいらないものから怖い病気のサインまで一概には言えませんが、知識として知っておくことで、お子さんの症状を落ち着いて観察できるのではないでしょうか?
小児専門の総合病院勤務時代は、難しい病気と闘う子どもたちのために尽力され、現在はその経験をクリニック診療で生かしながら、地域の子どもたちの健康をサポートする下岡先生。レポートからは小児医療に対する熱意が伝わってきます。
経口避妊薬ピルについて|小松正伸先生|小松クリニック(中区・八丁堀)
ピルと上手につき合うために、知ってもらいたいこと
日本はピル後進国だと言われてきましたが、最近では自分のライフスタイルに合わせてピルと上手に付き合う女性が増えてきたよう思います。
避妊だけがピルの効果だと思っている人も多いかもしれませんが、ピルを飲むことでPMSが改善されたり、ニキビが減ったり、また子宮内膜症の治療などに使われるなど、ピルにはあまり知られていない様々な副効果も期待できるのですよ。ただ、ピルもお薬なので、副作用のリスクはもちろん考えて服用しなければなりません。
そこで今回は、中区八丁堀にある産婦人科「小松クリニック」の院長、小松正伸先生にピルについて詳しく教えて頂きました。
上手に服用すれば、ピルは女性を助けてくれる便利なお薬。メリットとデメリットを正しく理解して、ピルを使うかどうか選択しましょう。
変形性膝関節症について|日域淳一郎先生|日域整形外科クリニック(佐伯区・五日市駅前)
「膝がいつもと違う」これって、変形性膝関節症の初期症状?!
朝、布団から出ようとしたら「何だか膝がおかしい?!」と感じたことはありませんか? 時間が経てば普段通り動くようになるので、「まぁ、いいか」と見過ごしがちですが、変形性膝関節症の兆候かもしれませんよ。
中高年になって膝が痛くなる原因で最も多いと言われる変形性膝関節症。しかも女性がかかる割合が高いと言います。運動に自信のある方でも、病気について正しい知識を持ち、膝に負担を掛けない生活を心掛けたいものです。
今回は、日域整形外科クリニックの院長、日域淳一郎先生に、変形性膝関節症についてお話を伺いました。症状や診断方法、先生のご専門である膝関節の「関節鏡視下手術」についても、分かりやすくご説明頂きました。
一生自分の歯で|中島朋見先生・中島克先生|中島歯科(南区・松原町)
「一生、自分の歯で」をモットーに、患者さんの将来を見据え治療を
広島駅のほど近く。「一生、自分の歯で」をモットーに、患者さんがいつまでも健康な歯で暮らせるように、将来を見据えた治療と予防に力を入れる「中島歯科」は、昭和52年の開院以来、様々なニーズに応えてくれる「かかりつけ歯科」として、厚い信頼を寄せられています。患者さんの中には、ホームドクターとして30年以上に渡り、通っている方も多いとか。
現在は中島朋見院長、中島克副院長、中島ひろみ副院長の3名の歯科医が、基礎的な治療から最新歯科治療までそれぞれの得意分野を生かし、幅広い医療を提供。今回のレポートでは中島朋見院長と中島克副院長のお2人に、かかりつけ歯科医に求められること、大切にしていることなどをお話いただき、かかりつけ歯科医としてのスタンスを伺いました。
骨粗鬆症について|兼山敦先生|兼山整形外科医院(西区・観音)
女性の皆さん必見!「骨粗しょう症」の予防と治療について
若い頃からのカルシウム摂取不足のツケは、50代にやってきます。そう、女性の大敵「骨粗しょう症」。
骨粗しょう症はほとんどの女性がなってしまう病気と言っても過言ではありませんが、骨密度検査を習慣化して若い頃からカルシウム摂取を心がけていれば、将来、骨粗しょう症で苦しむリスクを減らすことができます。
今回は「兼山整形外科医院」の院長、兼山敦先生に、骨粗しょう症の症状や治療、予防対策についてお話を伺いました。
骨粗しょう症は自覚症状がないまま進行する病気。自分の骨が元気なのかそうではないのかなんて、検査をしなければ分かりません。子どもの頃から「牛乳を飲みなさい」と言われてきたけど、その必要性を実感できていない人も多いのではないでしょうか?
兼山先生のレポートが、多くの女性にとって骨粗しょう症予防を意識するきっかけになればと思います。そして、さっそく明日から「1日2杯の牛乳」を実践してもらえたら!
在宅診療について|山口剛先生|やまぐちホームケアクリニック(安佐北区・口田)
これからは人を診る医療へ。「在宅診療」という選択
「高齢化社会」「医療費削減」などの言葉とともに、「在宅診療」という言葉をよく耳にするようになりました。在宅診療とは読んで字のごとく、在宅で医療が受けられることですが、実際にそれがどのような医療で、どんな対応をしてもらえるのか、また家族に負担はかからないのかなど分からないことが多く、誰もが受けられる身近な医療という認識はまだまだ低いようです。今回お話を伺ったのは、「患者さんが望む医療を実現したい」という思いから、2013年9月に在宅診療を専門に行う「やまぐちホームケアクリニック」を開院した山口剛院長。外科医として数多くの手術を手掛け、全身管理や末期がんの終末期医療に携わってこられた経験を生かし、現在は365日24時間体制で在宅診療に取り組まれています。熱意をもって地域の患者さんをサポートする山口先生に、在宅診療がどのような医療なのか、また在宅診療を支える「地域包括ケアシステム」とは何かについてお聞かせ頂きました。
摂食障害とは|山本修先生|宇品メンタルクリニック(南区・宇品)
食べては吐くを繰り返す「摂食障害」。やせ願望に潜む「拒食症」と「過食症」
ファッション雑誌を彩るスレンダーなモデルさんを見ると、「私も痩せて、すらっとしたスタイルになりたい」と憧れますよね。社会的な風潮でも痩せている方が称賛され、ダイエットの言葉を耳にすることは多いですが、やせ願望の裏には「摂食障害」という病気の落とし穴が潜んでいるんですよ。
今回、摂食障害という病気についてお話頂いたのは、「宇品メンタルクリニック」の院長、山本修先生。拒食症や過食症が、単なる痩せ過ぎ、食べ過ぎというものではなく、その人が心に抱える問題と密接に関係していて、ダイエット志向が高くストレスに満ちた現代社会においては、10代、20代の女性の死因上位に挙げられる病気だと言います。
適切な治療で病気を克服できる人も多いので、山本先生のレポートをきっかけに「自分は大丈夫? 友人に思い当たる人はいない?」と、問いかけてみてくださいね。
予防歯科について|野村昌利先生|野村歯科医院(安芸郡・府中)
虫歯・歯周病の患者さんがいない歯科医院を目指して予防歯科に注力
1987年の開業以来、小さなお子さんから高齢の患者さんまで、地域のかかりつけ医として親しまれてきた「野村歯科医院」。ここの歯科医院の特徴は、虫歯のない患者さんが多く通うこと。「治療が済んだら終わりじゃないんですよ。そこがスタートです」と話すのは、予防歯科に力を入れる院長の野村昌利先生。患者さんの生活習慣から見直し、歯を悪くする原因から解決する予防歯科を実践。優秀な歯科衛生士を揃え、質の高いデンタルケアと歯科ドッグに取り組んでいます。ただ、予防のための通院を患者さんに意識づけさせることは難しく、多くの歯科医院の課題であるといいます。野村先生はどのように、患者さんの予防意識を向上させているのでしょうか? 今回は患者さんの一生涯を見据え、お口の健康を守り続ける野村先生の診療にかける思いや展望についてお聞きしました。
家族みんなのかかりつけ歯科|小田恵子先生|あおぞら歯科医院(安芸郡・府中)
子どもでも大人でも治療では意思疎通を大切にする、地域の頼れるお母さん先生
府中小学校から歩いてすぐのところ。青空をイメージした水色の大きな看板が印象的な「あおぞら歯科医院」があります。今回は院長の小田恵子先生に、診療を通じて感じていることや子どもが治療を受ける際のアドバイスなどを伺い、興味深い話をたくさん聞かせて頂けました。
地域の幅広い年代の患者さんに親しまれている小田先生は、朗らかな雰囲気の話しやすい先生。歯科診療に携わりながら4人の娘さんを育てた育児の先輩とあって、子育て中のお母さんにとって頼もしい存在です。母子で通っているという方も多いそう。
子どもに「噛む癖」を付ける、とっておきの方法も教えて頂けたので、お子さんのいるご家庭では是非やってみてください。
チーム医療で満足のいく歯科治療|野村俊夫先生|野村歯科医院(安芸区・矢野南)
患者さんとの信頼関係とチーム医療で満足のいく治療を提供
「どんな治療をするのだろう?」「いつまで通院しないといけないの?」「治療費はいくらかかるの?」そんな気持ちのままで診察台に座るのは誰でも不安です。そもそもどこがどう悪いのかも分からず、医師に質問するタイミングがつかみづらい…、なんてことも。
安芸区矢野南にある「野村歯科医院」の野村俊夫院長の治療は、患者さんと医師とスタッフがきちんとコミュニケーションを取ることから始まります。
丁寧なカウンセリングで患者さんと正面から向き合い、希望や不安、困っていることを伺って、お口の中の状態だけでなくその方を理解したうえで治療方針を決めていきます。
今回は、患者さんに満足のいく治療を提供するために、野村先生が日々心掛けていることを伺いました。